エビデンスは日本語訳すると「根拠」という意味です。多くの場合、研究論文のデータをもとに、エビデンスがあるかないかの話がされます。あることに関して研究が行われ、「効果がある」「推奨される」といった結果や考察になると、「エビデンスがある」と言われます。反対に、「効果が低い」「行わない方が良い」といった結果が出ていたり、そもそも研究が行われていない場合には「エビデンスがない」と言われます。効果がないという結果が出ているのであれば、「エビデンスがない」と判断するのは自然です。ただ、「研究が行われていない=エビデンスがない」と言い切ってしまうことには、個人的には疑問があります。例えば、ジャイロトニック®︎に関する研究はまだ多くはありません。しかし、解剖学や運動学などの基礎的な知識と照らし合わせながら実施していれば、それは「根拠を持って行っている」と言えるのではないでしょうか。現時点で研究が行われていないという理由だけで、「エビデンスがない=やってはいけない」としてしまうと、新しい可能性を狭めてしまいます。そして、将来的に研究が進み「効果がある」と示されたときに、過去の判断が正しかったのか分からなくなってしまいます。私は、既存の研究データと教科書的な知識を組み合わせながら、自分なりに根拠を持って提供しています。そのうえで、トレーナーとクライアントがお互いに納得してピラティスやジャイロトニック®︎に取り組めているのであれば、それも一つの大切な在り方だと思います。